20代前半の頃は底なしにお酒が飲めた。ビールは水であり、だからしてビールだけでは酔えない。お酒に関して言えば、25歳を境に、カクッと酔いが回るようになった。それでも、仕事をしていても徹夜はヘイチャラで、深夜3、4時に終わって会社の近くで朝まで飲んで、そのまま朝出社するなんてこともあった。それでも、元気に仕事ができた。
30代になると、ゆるやかに酒量は減った。広告制作会社なので相変わらず徹夜仕事はあるものの、翌日は使いものにならないカラダになっていった。
いよいよ40代に突入した。疲れが日常的にたまり、お酒を飲むと眠ってしまう。お店でも寝てしまうのでタチが悪い(酒乱では決してありませんので念のため)。徹夜仕事はもってのほかで、だいたい中断して就寝してしまう。
それでは、現在の僕をアタマのてっぺんから観察してみよう。頭髪量は若い頃と比べ増減に変化は見られない。床屋に行けば必ずスキバサミをたっぷり入れられる。僕は床屋が大嫌いなのだが、散髪後のアタマが軽くなった瞬間だけは気持ちいい。それほどまでに毛の量だけは多い。子供の頃など、散髪に2ヶ月も行かずに伸びてくる(というより量が増える)と、よくヘルメットを被っているのか、とからかわれた。
問題は白髪である。
30代後半からチラホラと生えてきた。その頃は、娘にときどき抜いてもらっていたのだが、今はこんな感じである。小4の娘もしくは小2の息子に白髪を抜いてくれと頼む。数分はやるものの、やってもやってもなくならないからやーめた、とサジを投げられてしまう。ここ2、3年でそれほどまでに、白髪が増えてしまった。白髪が黒髪を凌駕する日も、予想以上に早く来るかもしれない。その時は、果たして染めるのだろうか、そのままの状態で日々を送るのだろうか。まだ心の準備はできていない。
さて、ハゲにも額が少しづつ上がっていくタイプや、ツムジ周りから進行していくタイプ等々あるように、白髪にも全体的に少しずつ増えているタイプと、まばらに進行するタイプ(例えば生え際などに集中)等があるようだ。僕の場合はどちらかというと前者に近い。
特例だが、こんな話を聞いた。
一夜にして真っ白になった、というのである。実際その人を見かけたことがあるのだが、本当に混じりけのない純白な髪なのでビックリした。しかも、そうなったのが20代後半のある晩というのだから、本人はもちろん周りの人たちも、さぞ驚いたに違いない。
現代版、浦島太郎物語である。
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