
わが家でショートケーキを作った。洋菓子屋で買えば、グンと見栄えのするピースに出会えるのだが。大げさに言えば、作ることの楽しさ、難しさを
子供と分かち合おうという寸法である。
もちろん
スポンジから、焼いた。とはいっても、市販のスポンジケーキ用粉を使用してだが、それでも、的確に膨らましながら焼くことは、意外と難しい。さあ、できあがったスポンジを半分にスライスして、洋酒をハケで塗るというか少しずつ浸す。これが実はケーキ作りの
ポイントなのだ。
きょうは、紅茶リキュールを使った。このまま生地を落ち着かせるために数時間放置する。その間に、イチゴと生クリームのホイップである。カタチの良いイチゴは上に
トッピング用として選別し、それ以外は、スポンジの間に敷き詰めるために、スライスしておく。ホイップはさすがに手動だと疲れてしまうので、電動ハンドミキサーに任せることにする。
さてさて子供たちの大好きなデコレーションの開始だ。ウチに残っているデコレーションの
素材は何かと
キッチンをあちこち探し回るも、見つけたのは3_大の
ピンクのアラザン(よくケーキに仁丹のような銀色の硬いアレの仲間)のみ。しかし、きょうはショートケーキ。イチゴはたっぷりあるし、それだけで充分との判断でホイップ
クリームを塗りたくる。
話は
スイーツである。いつの頃からか、甘いものをスイーツと呼ぶようになった。しかし、僕にはこっぱずかしくって言えない。ケーキは、ケーキでしょ。あんみつは、あんみつだ。チョコレートが、なぜスイーツなのだ。
十把一絡げ、語彙の貧困、外来語の乱用、マスコミの誇張、そしてそれらを容認する世間・・・。なんでもかんでも『スイーツ』と言いくるめてしまうのは、よくないと思う。
今のところ、
小学生二人のいるわが家には、スイーツという外来語は侵入していない。ショートケーキはショートケーキであり、シュークリームは同じようにシュークリームである。
できあがったショートケーキを一口含んでみる。うーん、高級ケーキ店のそれとは比べるべくもないが、見てくれの不ぞろいさも如何ともしがたいものがあるが、それでもおいしい。
市販のスイーツにはない、娘たちが精一杯デコレーションしてくれた、その味がここにはあるのだ。