これは仮説だが“握り寿司は外で職人さんに握ってもらって食べるもの” と寿司職人以外のすべての日本人が固定観念に縛られてはいる、とは言えないだろうか。
わが家ではとうとう日本国民の固定観念を打ち破った。後押ししてくれたのは、もちろん娘の一言であったのはいうまでもない。
ここでひとつ握り寿司の握り方を伝授する。もちろん本の受け売りであることは言うまでもない。
まずは、握る前の準備から。
@当たり前だが、寿司飯を作っておく。人肌位に冷めた塩梅がGoo。Aネタの下ごしらえを済ませる。すぐに握れるように切り分けてバットなどに並べておくと良い。B手酢を用意する。手酢とは薄い酢水のこと。握るときに寿司飯が手につかないようにするだが、あまりつけすぎるとベチャベチャになるので気をつけるように。
さあ、ここからが本番、握り寿司の握り方だ(右利き用です)。@右手で寿司飯を取り、手のひらで丸める。目安として20グラム。と言ってもわからないでしょうから目安としては、少ないかな、くらいがちょうどいい。子供たちが握っているのを黙って見ていたら、シャリの量が多すぎて“握り寿司”ならぬ“おにぎり寿司”のようなものができていた。A左手の指のつけね(要は手の平と指の境くらいの場所)にネタを置き、お好みでワサビをつける。B右手にある丸めた寿司飯を左手上のネタにのせる。さらに握っている間に固くならないよう、左手の親指で寿司飯を軽く割る。C左手を軽く握って、右手の親指と人さし指で寿司飯を上下にはさむ。Dひっくり返してカタチを整える。Eもう一度軽く握る。くれぐれも固くならないように優しくにぎる。
本当はもっともっと細かいプロセスがあるのだけれど、省略した。所詮素人が握るのだから、当然プロにはかなうワケがないのだ。
それでも、自分たちで握って、自分たちで食べるって、こんなに楽しいものかと、自分でもビックリ。ちょっと力を入れてしまうだけで、こんなに固くなっちゃうのか、とか。ネタとシャリの大きさのバランスで難しいな、とか。口の中に入って、シャリがハラハラとくずれながら、ネタとの一体感は保たれている、なんて絶妙な握りはできなかったけれど。僕が握った寿司を、女房も子供もオイシイオイシイと喜んで食べてくれたのが、とにかくうれしい。
こんなにもと思っていた5合寿司飯があれよあれよ、という間に減っていく。そしてすべてが家族の胃の中に収まってしまった。
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